先日28日(米国市場)、29日(日本市場)に終値ベースで結構な株安になりました。それぞれの終値は以下の通りです。
27日(28日) | 28日(29日) | 差 | 下落率 | |
ダウ平均 | 34869.37 | 34299.99 | -569.38 | -1.6% |
ナスダック | 14969.97 | 14546.68 | -423.29 | -2.8% |
日経平均 | 30183.96 | 29544.29 | -639.67 | -2.1% |
コロナやリーマンショックの時のインパクトと比べるとそこまでではないですが、1日の下落率としては結構な数字ではないかと思います。保有銘柄にもよるかと思いますが、平均以上に下落した保有銘柄が多く私はこの1日で100万円近く資産が目減りしました。(利益確定はしていないのであくまで数字上でですが、自分の月給以上の下落は精神的に堪えます)
株式投資をしている以上はこういったことは日常茶飯事ですし、コロナの時はもっとインパクトが大きかったです。(全体で資産の20%以上の資産が減りました・・・)自分なりに株価の下落、暴落時の心構えとして考えることをまとめたいと思います。
暴落時にやってはいけないこと
個人的に一番やってはいけないと思っていることは慌てて株を投げ売りすることです。含み益が出ている状態であればいったん売却してまた買いなおすというのもありかと思いますが、個人的には暴落時の投げ売りはお勧めしません。(自分なりの方針、ポリシーに基づく場合はOKだと思いますが)
暴落時にはその後そのまま下がり続けるのか、反発するのかなどその後の株価の動きが読めず、リカバリーが難しいことが理由です。キャピタルゲインを得るためには安く買って高く売ればいいだけですが、その動きを予測するのは難しいです。暴落時に売った後にそれ以上に下がった価格で買いなおすことができればよいのですが、それ以上に下がるとは限らず反発することもあります。また暴落と反発を繰り返すケースもあり得ます。
どんどん暴落した場合は買えばいいと思いますが、実際暴落時に購入するというのはなかなか勇気がいります。
- 暴落後は反発するだろうからここで購入すれば含み益が出るぞ
- でもこのまま暴落し続けるかもしれない、そうすると損失が膨らんでしまう
- でもだいたいこういう時に買うとさらに下がるし、買わないと反発する、どうしよう
結局暴落の底は誰にもわからない(予測できる人もいるかもしれませんが私のような一般人には無理です・・・)ので、買い時というのはなかなか判断がつきません。購入後にさらに下がると損した気分になりますし、買わずに下がり続けたとしてどこで購入すればよいのかもなかなか決断が難しいです。逆に購入後に反発すればいいのですが、買わずに反発するとそこで買うのも損した気分になるため見送りとなることが多いです。
固有の銘柄が何らかの理由(本業の不振)等でそれだけ暴落している場合は別ですが、市場全体で暴落している場合は時間が解決してくれることが多いと思います。たいていの場合は待てば株価が回復する(米国株は特にその傾向)ので我慢するのが一番良いと個人的には考えています。もちろんトレードがうまい人は売買を繰り返せば大きな利益を得ることができる絶好の機会だとは思います。コロナショック時は下落幅もありましたがその後の高騰で一気に回復、さらに資産額が伸びました。
中には個別株で全く浮上してこない銘柄もありましたので絶対ではないのですが・・・(しびれを切らして損切りした銘柄もあります)
どのように行動するか
それでは暴落時に備えてどうするかですが、どういった方針で投資をするのかというのを明確にしておくとよいと思います。そうすると暴落しても高騰してもある程度それに基づいて行動すれば焦って失敗することも少ないですし、後悔もしなくても済むのではないでしょうか。ちなみに私の方針は以下のようなものです。
- 日本株は優待目当ての投資のみ、本業が危うくならない限りは保有し続ける
- 優待目当ての投資でも高値掴みはしない(将来的に高値かどうかはわかりませんが)、購入を納得できる金額にならない限りは新規購入しない
- 米国株の中心は配当銘柄とETF
- 米国株のグロース株は趣味として損失があっても影響のない範囲で投資
- 暴落時にも配当金が振り込まれるためそれを心のよりどころとしあわてない
- 米国市場は長期的に見ると右肩上がりに成長するため暴落時には買い増しはしても損切はしない
- 暴落は予想できないためETFについては淡々と定期的に積み立て投資を行う
基本的には配当銘柄とETFを心のよりどころとし、暴落があっても高騰があっても淡々と積み立てを行うようにしています。正直この方針だと短期間でぼろもうけはできませんが、長期的見ると着実に資産が増えているというのを目的としています。配当銘柄とETFでリスクを最小限にしながら、グロース株を一部混ぜて一発テンバガーの夢も追うというような形です。
それぞれ性格や資産状況によってもどういった方針が良いのかは変わると思います。種銭が少なく一気に増やしたい場合はある程度リスクを取らないといけないでしょうし、あまり手間をかけずにじっくり投資したい人はETFが最適解になるかと思います。少なくとも自分の状況や性格にあった方針を決めていれば迷うことも少ないと思いますし、何らかの動きがあっても比較的冷静に判断できるのではないでしょうか。
まとめ
日本株に投資を始めてから十数年、米国株を始めてから3年程度ですがようやく自分なりの投資の方向性が見えてきました。始めた当初は勢いだけで購入していたので失敗も結構しましたし損失を出すこともありました。ただその当時は余剰金で投資をしていたので致命傷にならなかったのは大きかったですね。
初めはわからないことが多いので、これから投資を始めるという人は、まずは損失が出ても耐えられる程度の金額から始めることをお勧めします。いつ暴落が来るかもわからないですし、初めてすぐに購入した銘柄が含み損になるとかなり不安になりやめてしまいたくなります。今はネット上でいろいろな情報があふれているので、その中で自分の性格や状況にあったものを取捨選択し、自分なりの投資方法を見つけていくのが良いのではないでしょうか。
いろんな情報があふれていますが必ずしも成功者と同じ方法が自分に合うとは限りませんし、資産額が最大化されるとも限りません。でもやってみないとわからないことも多いので、まずはやってみて、いろんな情報を収集して、自分なりの答えを出していけるといいですね。私もこうやっていればもっと資産が増えていたのに、今頃億万長者になっていたのにというのはありますが、そこまではいかなくてもコツコツと資産を増やすことができています。ずっと銀行口座に預金しているよりもはるかにいい結果になっています。
短期的には難しい相場かもしれませんがまだ銀行口座に余剰金が眠っている方はぜひ投資への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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