FIREするために必要な費用は~どのようなことを考慮しないといけないか~

資産運用

不労所得で経済的自由を得て早期退職するという夢のようなFIRE(Financial Independence, Retire Early)ですが、私も流行りにのってFIREを目指したいと思っている一人です。漠然とFIREしたいといっていますが、実際にどんな状態になればFIREを実現できるのかを考えてみました。

どのような人生計画を立てるのか

FIREの基準は人それぞれ異なるかと思いますし、年齢、配偶者や子供の有無、将来の年金の予測などでも大きく変わりますね。

年齢は若いほど不確定要素も多くなりますし、必要な資産も大きくなるかと思います。50代であれば年金の予測もある程度見えてくると思いますので、そこまでどうやりくりするか、そこから年金+αをどう作るかということでシミュレーションしやすいかと思いますが、20代であればそもそも年金を当てにしてよいのかどうかもわかりません。また結婚していないのであれば将来結婚したくなった場合にどうするのか、子供が生まれたらどうするのかと考えるときりがないですね。現時点で結婚しない、子供はいらないと思っていても将来どうなるかはわかりませんし・・・。私も結婚し、子供ができて実感しましたがお金はかかります(笑)

現時点で配偶者や子供がいるとFIREのハードルも高くなりますね。私は妻と子供が2人いますが、おそらく妻からFIREの許可が下りるには最低限今の生活水準を維持しなければ難しいでしょうし、子供がまだ小さいので中学、高校、大学にかかる費用も準備しておかなければいけません。(この時点でFIREが無理な気がしてきました)

後は資産を切り崩して生活するのか、配当などでまかなうのかでも必要な資産が変わってきますね。

必要最低限の支出

まずは必要最低限の支出について考えてみたいと思います。以下のような費用を考慮する必要があるかなと思います。

  • 住居にかかわる費用(賃貸の場合は家賃や更新料、敷金、礼金など。持ち家の場合はローン返済、固定資産税、管理費、修繕費など)
  • 生活にかかわる費用(食費、光熱費、通信費、その他生活雑貨など)
  • 生活を豊かにする費用(遊興費、交通費、家電など)
  • 社会保障関係の費用(国民年金保険料、国民保険料、介護保険料)
  • 教育費(子供がいる場合)

住居にかかわる費用

まずは住居にかかわる費用ですが、こちらは賃貸か持ち家か、一軒家かマンションなどで大きく変わってきます。住む場所も都心か地方かで金額に差は出てきますね。リタイアを機に地方に移住というプランを考えている人もいるかもしれません。ゆかりのある場所であればリスクは少ないですが、新たな土地への移住はリスクがあるかもしれないですね。また、賃貸の場合高齢になると借りにくくなるというのも考慮しておいたほうがいいかもしれません。今後高齢社会になっていくにつれて改善していくかもしれませんが、借りられる物件に制限が出る可能性はあるかもしれないですね。そういう場合は施設への入居というのも選択肢の一つですが費用は必然的に上がるかと思います。私は持ち家なので残りのローンの返済と固定資産税、修繕費の積み立てを考慮する必要がありそうです。

生活にかかわる費用

次に生活にかかわる費用ですね。最低限生きていくうえで必要になりそうなものです。食費は家族構成で大きく変わりますね。我が家はまだ7万~8万/月くらいですが、これから子供が中学生、高校生になってくるとたぶんそれでは収まらない気がしています。ただ子供が独り立ちして夫婦2人になるとそれほどかからない気はします。その分贅沢すると別ですが・・・。光熱費も住んでいる土地で変わりますね。北海道だと冬の暖房代が大変そうですし(住んだことないのでわかりませんが)プロパンガスなんかも単価が高いですね。通信費はスマホや家のWiFiの料金になりますが格安スマホが出たので、ここは抑えようと思うと結構抑えられそうです。以前はキャリアのメール(@docomo.co.jpなど)が必要だったのでなかなか切り替えできませんでしたが、今はほとんどのコミュニケーションはLINEになっています。あとは細かい生活雑貨ですね。トイレットペーパーや洗剤などいわゆる消耗品の類です。この辺りの費用については普段からどのくらい使っているのかを把握しているといいですね。

衣類関係に関する部分もこの部分でしょうか。しょっちゅう買うわけではないですが、消耗品でもあるのでタイミングによって必要ですね。子供も体の成長に合わせて買い換えないといけないですし、靴なんかはあっという間にボロボロになります。ブランド品や高級バックなんかは生活を豊かにする費用に入ってきそうですが・・・・。

後は私は男性なので正直どの程度かかるのかわかっていませんが、女性の場合は化粧品や生理用品などの費用も考えないといけないですね。我が家も2人ともFIREした場合は私も知らないではだめかもしれません。

生活を豊かにする費用

あとはなくても生活はできますが、生活に張りを与えるための費用も必要ですね。旅行やスポーツ、ゲームなどのいわゆる遊興費や交通費、家電や家具なども長く生活していると買い替えも発生しますね。車関係の費用なんかもここに入りそうです。(地域によっては生活必需品かもしれませんが)ここはお金のかかる趣味のある人とそうでない人とでだいぶ変わりそうですね。リタイアした後は時間がありますので、例えばしょっちゅう旅行に行っているとすぐお金が無くなりそうです。かといって家にこもりきりだと何のためにリタイアしたのかわからなくなりますし。ここについては上を見ると際限がなさそうですね。時間があるので繁忙期に行かなくてもよいので相場より安く旅行できるというのは救いかもしれませんが・・・。

社会保障関係の費用

あとは会社員をしているとあまり意識しない場合もあるかと思いますが、社会保障系の費用も必要ですね。リタイアして無職になっても国民年金は払わないといけないです。今は月額16,610円のようですね。年金は収入によっては免除されるケースもありますが、その分将来の受け取りに影響が出ますので、なるべく支払いしといたほうがいいですね。まあ将来いくらもらえるのかわかりませんが・・・。ちなみに6ヵ月、1年、2年の一括払いだと割引もあるようです。そのほか健康保険も気にしないといけないですね。リタイアした後に身内の扶養家族になって健康保険に入れればいいですが、そうでない場合は国民健康保険に加入しなければいけません。住んでいる地域や所得、世帯の状況によって変わってきますが、自分がどの程度払わないといけないかは確認が必要です。40歳以上になるとこれに追加で介護保険料も払わないといけないですね。恥ずかしながら40歳になるまでは介護保険料について全く知りませんでした。

教育費

子供がいる場合は教育費も考慮しないといけないですね。少し古いデータですが以下文部科学省から出ている平成30年度の学習費費用の調査結果です。(単位は円)

すべて公立でも約540万円、すべて私立だと約1830万円かかりますね。あくまで平均なので学校や地域などによっては前後するでしょう。

さらに大学に進学すると考えるとざっくり下記のような金額がかかります。(文部科学省の国立大学と私立大学の授業料等の推移より)

  • 国公立大学 初年度85万円 2年目以降57万円 x 3年 = 256万円
  • 私立大学 初年度113万円 2年目以降85万円 x 3年 = 368万円

私立は文系と理系で授業料に差があるので、ざっくり2割減と増と考えると文系で合計300万円程度、理系で450万円程度でしょうか。学部や大学によるのであくまでざっくりですね。このほかにも受験するにも費用が掛かりますし、場合によっては行かない大学への入学金の払い込みも必要かもしれません。一人暮らしなんかをするとなると仕送り額は想像したくないですね・・・。実家からの通学でもいろいろとお金はかかると思います。

まとめ

こんな感じで考えてみるとFIREが夢のまた夢のような気がしてきました。今回は一般的にこんな感じかなということで考えてみましたが、次回は自分の状況に当てはめてどの程度の資産が必要か、考えてみたいと思います。

なんとなく定年まで働いても実現しなさそうな気がしてきましたが・・・・。贅沢をしようとすると庶民には難しいのかもしれません。

コメント

  1. […] […]

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