日本株への株式投資を始めて10年以上、米国株は4年目となりましたが、株式投資のおかげで預貯金だけの想定額と比較し資産は確実に増えています。個人的には預貯金だけでなく、株式をはじめとした投資を少額でもよいのでなるべく早く始めたほうが良いと考えています。（特に日本円以外の投資）今後の日本経済や老後の保障などを考えると、資産が日本円のみというのは非常にリスクが高いというのが最大の理由です。
やるリスクよりもやらないリスクが高まっている
株式をはじめとした投資をやらない理由としては以下のようなものがあると思います。
- 損をしたくない
- 騙されるんじゃないか
- 怖い（借金を背負うのでは）
- よくわからない
確かに預貯金以外の投資には元本割れのリスクは存在すると思います。私も銘柄によっては含み損を抱えているものもあります。ただこれからの日本社会での生活を考えると投資をしないリスクのほうが高いと考えます。預貯金だと数字上で額面割れをすることはありませんが、価値という意味では目減りするリスクがあります。今の日本の状態でインフレが起こるのか？と思われるかもしれませんが、今後円の価値が下がる可能性は十分考えられます。
日本は様々な資源を輸入に頼っています。食料品などもありますし、特にエネルギー関係の石油やガスなどが顕著ですね。日本国内自体の経済状況が堂であれば資源を輸入に頼っている限り円安や物の価値が上がることによる影響を受けます。現在も為替が円安に振れていることや、石油の価格が上がっていることからガソリンなどもどんどん値上がりしているかと思います。自分は車に乗らないから関係ないという人もいるかもしれませんが、経済活動は輸送を抜きにしては成り立ちません。日本で作ったものも生産地から消費者に届くにはトラックなどで輸送されてきますので、ガソリンの値上がりが製品価格に転嫁されることは十分にあり得ます。食品でも牛や豚などの家畜の飼料は輸入製品ということもあります。そういった消費者から直接目に見えない部分で輸入製品に頼っている状態だと、海外のインフレや為替の影響から日本での製品価格も値上がりしていくことになります。そのため日本円の預貯金のみで資産を保有していた場合は価値が目減りするということが発生してしまいます。
また多くの人が給与を日本円でもらっていると思います。（自分でビジネスをしていてもおそらく円での決済がほとんどだと思います）円に100%依存している状態となりますので、円の価値が下がった場合のリスクヘッジができていない状態になります。今までは日本円の価値が下がるということはあまり意識することはなかったと思います。（よく有事の円ということで何かあると円の価値が高くなっていました）ただ今後少子高齢化で日本経済が弱まり、国としての力が弱くなることも考えられるため長い目で見ると円に依存している状態はリスクがあると考えられます。
そのため、米国株や暗号資産など円以外の資産も保有しておく必要があると思っています。資産の全額ではなくても何パーセントかは振り分けておいたほうが良いのではと。個人的には取り崩しをしたくないのである程度米ドルで配当がもらえる配当株がおススメですが。
投資することのリスクをどう考えるか
では投資することのリスクをどう考えるかですが、一昔前よりもリスクは下がっていると思います。一昔前までは米国株の情報もあまりなかったですし、暗号化資産というのも一時の流行りのようなものでした。昨今は多くの情報を自分たちで入手することができるので、情報のハードルは低くなっていると感じます。（ただしその情報が信用に値するかどうかの判断力は必要ですが）
おそらく株式投資などはよくわからない、損したくない、騙されたくないというような考えの方が多いと思いますが、これらの心配はある程度解消できると思います。過去の出来事がそのまま未来に当てはまるわけではないですが、米国株ETFというのはリスクを最小限に抑えつつも、株式投資のメリットを十分に受けられる商品だと思います。短期的には元本割れのリスクはありますが、ある程度長期で考えるとほとんど元本割れのリスクはないというのが過去の状況です。今後も世界が経済成長していくと考えるのであれば、米国株も成長するといえるのではないでしょうか。人間の欲には際限がないのでみんなが平等でつつましい生活をしましょうなんてことは、贅沢を知った現在の状況で全世界がそんな方向に行くとは思えません。
ですので米国株ETFを投資の中心とし、分散投資として暗号資産など大化けする可能性のあるようなものに投資をするというのも一つの選択肢ではないかと思います。もちろん直近で必要な日本円は預貯金として保有し、余剰資金を投資していくということでリスクを減らせるのではと思います。
まとめ
一昔前の日本では金利も高く預貯金が一番利回りの良い安全な投資先だったと思います。（私の親世代などは特にそうですね）ただ昨今は銀行にお金を預けていても利息は雀の涙ですし、モノの値段はどんどん高くなっています。（食料品は同じ値段なのに容量が減っているなんていうステルス値上げなんてのもありますね）また少子高齢化で今後の老後についてはある程度自分自身でまかなえるだけの資産を作っていく必要があります。（老後2000蔓延問題なんてありましたが、今後もっと必要になってくるのではという気もします）
そのため私も株式投資等で失敗することがあるので偉そうなことは言えませんが、長期的に見ると預貯金だけの時よりも明らかに資産を増やすことができています。また複利の効果を考えると投資額が多ければ多いほど加速度的に資産が増えていきます。今余力がない人も少額でも早めに投資を始めることで時間を味方につけることもできますので、まずは1歩を踏み出すことをお勧めします。
世の中には情報があふれていますので、初めはそれが正しいのかどうか判断できないこともあるかと思いますが、少しずつ経験することで自分に有益な情報なのかそうでないのかも判断できるようになってくると思います。まずは経験です。
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