私はSBI VCトレードで暗号資産にも投資をしています。かなり値動きが激しいですが基本的には長期で考えているので日々の値動きにはそれほど一喜一憂せずに済んでいます。
暗号資産はデジタルゴールドといわれるようにそれ自体は何も生みだしません。日々値動きの差額で利益を得る感じですね。幸いにも現時点では含み益が出ていますが、利益確定するまではあくまで数字上でそう見えているだけです。
そんななか、各社が貸暗号資産(貸コイン)という形で、保有している暗号資産をその会社に貸し出し利息を得られるというサービスを提供しています。
貸暗号資産で少しでも増やせるのであればメリットがあるなと思いましたが、今回はこのサービスでの利息の基準値について疑問に思うことがあったので税務署に確認してみました。
貸暗号資産(貸コイン)とは?
貸暗号資産とは自分の保有している暗号資産を貸し出し、その期間や利率に応じて貸し出した暗号資産で返却されるというサービスです。以下SBI VC TradeやCoincheckなどでサービスしていますね。
詳しい仕組みやサービス内容は以下のサイトをご覧いただくのがよいかと思います。
1%~5%くらいの利率で期間限定の貸し出しになっているようです。今後も暗号資産の価値が上がっていくとすると、この利息がそのうち馬鹿にならない価値になる可能性もありますね。
利子収入の取り扱い
ではこの貸し出しによって生じた利子の取り扱いですが、これは暗号資産の売買の利益と同様に雑所得にて計算されます。この利息を合わせて給与、退職所得以外が20万円以下だと確定申告は不要ですが、ふるさと納税や外国税額控除で確定申告する場合は20万円以下でも申告が必要です。
確定申告する場合は20万円以下だからといって申告しなくてもいいわけではないんですね。いいとこどりはできないと・・・
ですので私の場合はふるさと納税と外国税額控除で今後も確定申告を行う予定なので、このサービスを利用して少額でも利息の収入があった場合は申告しなければいけないようです。
日本円としての価値はどのように計算する?
ではここで疑問に思ったことですが、暗号資産は常に価値が変動しています。1日で20%とか30%とか価格が変動することもありますね。こういった場合にどの価格を基準とすべきかというのがわかりませんでした。
利息が付与されるのが何月何日何時何分何秒までわかるのであればその時点での価格といえるのでしょうが、せいぜいわかるのは何月何日までだと思います。じゃあどうするのかということで税務署に聞いてみました。
結論は・・・「その日の任意の価格でよい」ということでした。例えば以下のような計算になるのでしょうか。
- 貸出額 1ビットコイン
- 貸出期間 90日
- 貸出利息 3%
- 利息付与日 2022年2月28日
- 利息額 1 x 0.02 ÷ 365 x 90 = 0.007397 ※実際の利息に小数点以下がどうなるかですが
- 2022年2月28日 1ビットコイン 最安値4,345,057円 最高値4,971,359
- 利息の価格 32,140円~36,773円
ということで32,140円から36,773円の間の任意の値で良いようです。普通はは最安値で計算しそうですが・・・。その前後でどのような値動きをしようがその日の価格というのが基準になるということです。
まとめ
貸暗号資産について利息に対する円の価格が知りたかったので税務署に確認してみました。
私はまだ貸暗号資産のサービスは利用していないので、実際に申告するものはありませんでしたが、暗号資産についてはまだまだ未整備な部分もありそうですし、実際に確定申告することになりましたら、再度税務署に確認したほうがよさそうですね。なんとなく担当者で言うことが変わるなんてこともありそうで怖い・・・。
電話で聞いた時も以下のようなやり取りでした。
税:「その付与された時点の価格、まあその日の平均値とか・・・」
私:「平均値どう出すの?その日の任意のタイミングの価格でいいんですか?」
税:「そうですね、その日のうちの任意の時点の価格でいいです」
私:「じゃあ最安値の価格でいいんですか?」
税:「あ、はいそうですね、最安値で大丈夫です」
まあ多分大丈夫でしょう・・・・
リスクはないので貸暗号資産も始めてみたいのですが、雑所得で所得が増えると子供の保育園とか、いろいろな所得制限で何らかの悪影響がないとも限らなので、あまり雑所得は得たくないんですよね。
影響があるほどの利益になるとも思えないのでそんなに心配する必要はなさそうですが、利息の付与日にビットコインがめちゃくちゃ暴騰して、その後に暴落なんかがあるとなんか損した気にもなりそうなので、とりあえずは様子見かなと思っています。
子供が独立していれば余計なことも考えなくてもいいんですけどね。
暗号資産のように発行枚数が決まっているものは今後もこのような貸サービスの需要はありそうですので、引き続き状況は確認していきたいなと思います。
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