日本株については株主優待目的でいくつか保有しております。個人的に保有している優待や購入を検討している株主優待銘柄について紹介します。
株主優待の選定基準
私個人の基準ですが株主優待目的の銘柄購入については以下のような基準で物色しています。
- 少なくても利益が出ている
- 優待は自社製品か地域貢献のためのもの
- 15万円以下くらいで購入可能
いくら優待目的とはいえ本業で利益が出ていない企業については除外をしています。これは優待以上に株価が下がるリスクもありますし、赤字によって優待が廃止される可能性もあるためです。優待をもらったとしても含み損が多くなると本末転倒ですのでここは最低限のラインとしています。ただ事業拡大のための一時的な赤字や、今回のコロナのような特別な要因が理由であれば、一時的な赤字でも購入の検討はします。
優待品目については基本的に自社製品か地域貢献のためのものに限っています。QUOカードなども人気の優待になっていますが、これについては個人的には理解ができません。QUOカードを発行し送付するのにもコストがかかっているので、QUOカードを優待としてセットするくらいであれば、その分を配当金に上乗せすればいいと思っています。まあ業績が悪くなった場合に自社製品よりもQUOカードなどの金券のほうが廃止される確率が高いのではと思っています。(これは統計を取ったわけではないですが)また自社製品だと例えば食事券の場合は店舗に来て食事してもらえることで、食事券以上の利用やリピートも期待できますが、金券だと送付して終わりなので企業にとってのメリットもないのではと思います。地域貢献のためのもの(地域特産品)なども、地域貢献という明確な目的があるので簡単には廃止しないのではという期待もあります。
金額面については15万円以下くらいを基準としています。これは私の懐事情によるものです。メインの投資は米国株のETF積み立てなので、優待目的の投資にそこまで費用をかけることができません。また、だいたいの優待は株数に比例して優待内容が良くなるのではなく、100株を複数保有するほうがいいケースが多いです。(たとえば100株~499株までが同じ優待内容だとか)そのため100株 x 3人のような形で購入するため単価が高すぎると購入ができないというのも理由の一つです。
トリドールホールディングス (3397)
こちらは私も200株 x 2人分保有しています。株価、利回りは以下のような状況です。(税金は考慮していません)
株価 | 保有年数 | 株数 | 最低必要金額 | 配当金 | 株主優待 | 利回り |
1,887円 | なし | 100株 | 188,700円 | 600円 | 6,000円 | 3.5% |
1年未満 | 200株 | 377,400円 | 1,200円 | 8,000円 | 2.4% | |
1年以上 | 200株 | 377,400円 | 1,200円 | 14,000円 | 4% | |
1年未満 | 1,000株 | 1,887,000円 | 6,000円 | 20,000円 | 1.4% | |
1年以上 | 1,000株 | 1,887,000円 | 6,000円 | 26,000円 | 1.7% | |
1年未満 | 2,000株 | 3,774,000円 | 12,000円 | 30,000円 | 1.1% | |
1年以上 | 2,000株 | 3,774,000円 | 12,000円 | 36,000円 | 1.3% |
配当はそこまでではありませんが、株主優待を合わせた利回りは最大4%となかなかですね。利回りを考えると長期保有するのであれば200株購入し1年我慢するのが一番利回りが高くなります。丸亀製麺の他にずんどう屋(ラーメン)、とん一(とんかつ、かつ丼)、まきの(天ぷら)、長田本庄軒(やきそば)など店舗の種類が多いのも良いですね。イオンのフードコートでよく見かけます。ここの割引券は100円単位で利用でき、かつ利用条件なく使えるのが使い勝手がいいですね。
トリドールの売上げ、営業利益の推移は以下のような状況です。(単位は百万円、2022年は予想)
コロナ前までは順調に売り上げを伸ばしていましたが、2021年はコロナの影響が出ましたね。営業利益もマイナスになっています。コロナ前も利益は右肩下がりになっていましたが、2022年の予測では回復が見込まれているので、個人的には期待しています。海外展開も積極的に行っていますので、その状況次第ではさらなる成長も期待できるかと思います。
グルメ杵屋 (9850)
うどん銘柄2つ目はグルメ杵屋です。 株価、利回りは以下のような状況です。(税金は考慮していません)
株価 | 保有年数 | 株数 | 最低必要金額 | 配当金 | 株主優待 | 利回り |
944円 | なし | 100 | 94,400円 | 0円 | 2,000円 | 2.1% |
なし | 1,000 | 944,000円 | 0円 | 20,000円 | 2.1% | |
3年以上 | 2,000 | 1,888,000円 | 0円 | 60,000円 | 3.2% |
2019年までは配当金が出ていましたが、赤字で無配になっているようです。業績が黒字になれば戻る可能性もありますね。優待券は500円ずつとなり元気寿司、JBイレブンの店舗でも利用することが可能です。杵屋をはじめとしたうどんのほか、そじ坊(そば)、丼丼亭(どんぶり)なども展開しています。個人的にはそばが好きなのでそじ坊はよく利用していました。株は保有していませんが、最低必要金額も10万円以下なので購入候補ではあります。こちらも海外展開しています。
続いて売上げ、営業利益の推移は以下のような状況です。(単位は百万円)
売り上げ規模はトリドールと比較すると2021年度では1/7程度ですね。トリドールもコロナの影響がありましたが、それ以上で売り上げは約半分に、赤字もかなり出ています。これから回復するのかどうか、回復するとしても時間がかかりそうな印象ですね。株価もコロナ後は低空飛行が続いているので、ここを買い時とみるかまだ下がる余地があるとみるかですね。私は現段階では様子見かなと思っています。
JBイレブン (3066)
うどん銘柄3つ目はJBイレブンです。 株価、利回りは以下のような状況です。(税金は考慮していません)
株価 | 保有年数 | 株数 | 最低必要金額 | 配当 | 株主優待 | 利回り |
756円 | なし | 100 | 75,600円 | 0円 | 2,000円 | 2.6% |
なし | 500 | 378,000円 | 0円 | 10,000円 | 2.6% | |
なし | 1,000 | 758,000円 | 0円 | 20,000円 | 2.6% | |
なし | 2,000 | 1,512,000円 | 0円 | 30,000円 | 2% |
こちらも現時点では配当金は出ていません。過去は配当金が出ていた時期もあったので全く無配というわけではなく、業績次第というところでしょうか。中部地方を中心都とし、一刻堂や桶狭間タンメン(ラーメン)、ロンフーダイニング(麻婆豆腐・チャーハン)を展開しています。中部地方以外の人にはあまりなじみがないかもしれませんね。優待券は500円単位での利用でここもグルメ杵屋同様に、グルメ杵屋、元気寿司でも利用が可能です。優待利回りだけを考慮すると、グルメ杵屋よりもこちらを購入したほうが利回りは良いです。
売上げ、営業利益の推移は以下のような状況です。(単位は百万円)
売り上げ規模はグルメ杵屋と比較すると2021年度では1/3~1/4程度ですね。全国展開していないのでそんなものでしょうか。コロナの影響で売り上げは下がっていますが、赤字はそこまではひどくないです。トリドールやグルメ杵屋のように全国展開、海外展開していないので地方経済の回復状況が影響するのでしょうか。まだまだ地方のみなので全国展開するのであれば伸びしろはあると考えられなくもないですが、日本国内のパイの取り合いになるのでどうでしょうか。ラーメンはわかりませんが麻婆豆腐&チャーハンという業種はそこまで全国チェーンがない気がしますので、隙間はあるのかもしれません。
コロナ以前に戻るとすると株価の上昇余地もなくはないですね。取り合えず100株のみ購入し様子を見るというのもありかもしれません。
まとめ
今回9月の優待銘柄として麺銘柄に着目してみました。優待、将来性を考えるとトリドールが一歩抜けているかなという印象です。使い勝手もよいのとイオンモールのフードコートで使えるケースが多いので、子供連れにはかなり重宝するのではないかと思います。私も保有しておりいつもお世話になっています。
そば好きとしてはそじ坊で利用できるグルメ杵屋、JBイレブンもほしいのですが今後株価がどう動くかというのが心配で今一歩踏み出せていません。また日本株が暴落する機会などに100株だけどちらかを購入してみてもいいかなとは思っていますので、引き続き注目していきたいですね。
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