米国株が大きく値を下げたタイミングでTCエナジーを買い増ししました。
TCエナジーについて
TCエナジーはカナダのエネルギーインフラ会社で、アメリカやカナダ、メキシコで石油や液体燃料、天然ガスのパイプラインを運営しています。下記が売り上げ、営業利益の推移のグラフですが安定した業績状況です。利益率も35%~45%ほどと高い利益率になっています。(2021年度以降は予測)グラフの通貨はカナダドルで、大体1カナダドルが80円~90円くらいです。
2021年度の第1四半期の業績も発表されておりましたが2020年度と比較し以下のような状況でした。
2021年度第1四半期 | 2020年度第1四半期 | |
売上げ | 3,381,000,000 | 3,481,000,000 |
純利益 | -1,057,000,000 | 1,148,000,000 |
売上げはほぼ横ばいですが利益がマイナスになっています。これは「キーストーンXLパイプライン建設プロジェクト」の中止の影響が大きそうです。このプロジェクトはカナダ・アルバータ州のオイルサンドから米国・テキサス州の石油輸出港ポート・アーサーやヒューストンの石油化学コンビナートまでの総長4,500km以上をパイプラインで結ぶ計画のようで、一時トランプ大統領の時に計画が認可されたようなのですが、バイデン大統領になって認可が取り消されたようです。大統領の鶴の一声でコロッと結果が変わるというのもすごいですね。
2021年度の予測でも利益は少し落ちる見込みだったのでこの辺りも想定してのことだったのかもしれません。
ちなみに4500kmというのもかなりの距離で、試しにGoogle Mapで鹿児島駅から青森駅まで車で移動した場合の距離を調べてみると、道にもよりますが1915km(日本海側を移動)、2067㎞(太平洋側を移動)と出てきました。これの倍以上の距離と考えると途方もないですね。
TCエナジーの配当について
基本的にはTCエナジーは配当を目的として購入しています。今のところ21年連続で増配しています。ただし配当の支払いはカナダドルですので、為替の状況によっては米ドル換算だとブレが発生します。ちなみに現在は1株当たり0.87カナダドルの配当(年間3.48ドル)になっています。
配当方針として正式なものは内容で、取締役会にて決定されているようですが、配当が株主還元の重要な要素としていますので、基本的には安定した配当を出し続けてくれると期待しています。
なお配当金の増配率ですが、2000年の配当金は年間0.8$でしたので、おおよそ年平均7%成長しています。ちなみに株価はここ10年ほどは40~50ドル近辺を行ったり来たりですね。
買い増し結果
TCエナジーは6月に52.75ドルで150株購入しています。
順調に?株価が下がってきていたので、46.97ドルで50株買い増ししました。過去の推移を見てもこのまま業績が成長しない場合はこの価格でも割高かもしれません。
個人的にはキーストーンXLパイプライン建設プロジェクトの中止の影響で下がってきており、今後持ち直してくれるという何の根拠もない憶測で買い増しをしました。ある程度配当は出してくれるのでしばらくは辛抱しようと思います。
まとめ
先日ブルックフィールドリニューアブル(BEPC)を買い増ししましたが、TCエナジーもかなり株価が下がっていたのでついつい買い増ししました。4連休のおかげで21日に給与が振り込まれるというのも大きかったです。
最近は給与が振り込まれるたびに買いに走っている気がしますが、配当銘柄も結構株価が上がってきており、配当利回りが低くなってきています。(3%の利回りでも高利回りの部類に入りそう)個別銘柄は都度利益確定してくれる配当金中心の投資をしているので、最近は銘柄選定も一苦労になってきています。株価が上がることは株主にとってはいいことなのですが複雑ですね。ある程度の分散は意識しながら今後も買い増ししていきたいと思います。
コメント
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