昨日きちりホールディングスから株主優待制度の変更のお知らせが出ていました。3000円の食事券×1枚が30%の割引券×2枚になるようです。割引上限利用額が10,000円なので、最大6,000円分になるということで公式な発表では拡張との案内でした。
https://www.kichiri.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/2111081111.pdf拡張か改悪か
さて、これを拡張ととるか改悪ととるかですがすでに株価の動きで答えが出ていますね。8日の終値が654円でしたが、9日の始値は564円と大暴落しております。年間きちりで20,000円を利用する人からすると拡張ととらえることができますが、そうでない人からすると改悪以外の何物でもないですね。
私は家族で100株×2人保有していたので、毎年6,000円分の食事券をもらっていました。家族4人で夕食に行くとさすがに6,000円では収まらないですが、追加数千円で満足のいく夕食をとることができていました。それが割引券になると出費が大きくなるのと1回あたり最大3,000円分しか利用できないとなるとちょっと足が遠のきます。さすがに4枚割引券をもらっても正直使わないですね。 まあ優待目的で株を保有するデメリットが直撃した感じですね。
以前くら寿司も2,500円の食事券から5,000円の割引券（1000円の利用につき500円の割引）に変更したことで改悪か？という記事を書きましたが、こちらは私的には拡張となりました。よく利用する店舗なので最終的に5,000円分使い切った後も自腹で食事しに行っていますので・・・。自腹でも行く店舗なのかどうなのかで改悪か拡張かというところでしょうか。
ただ今回の改悪については業績上仕方がないのかもしれません。2期連続赤字ですし、負債の増加でで自己資本比率も下がっています。業態を考えると酒なしでの営業に限界がありますし、テイクアウトでしのぐというのも限界があったのかもしれません。見事に売り上げが下がっているのに利益もさらに赤字が拡大していますね。
今はコロナの感染が落ち着いているのでこのまま客足が戻るといいのですが、そう簡単にはいかないでしょうし、2022年6月期が正念場ですね。ここで回復しなければかなり厳しい状況に陥る可能性はあるかもしれません。
ちなみに2022年6月期第一四半期（2021年7月～9月）はどうだったかというと・・・・さらにしんどい状況です。まあまだこのころはコロナの感染者が一番ひどい時だったのでこの結果なのも仕方がないのかもしれません。
10月以降は感染者も激減していますし、外出している人もかなり増えているので第二四半期（2021年10月~12月）の結果がどうなるかですね。賛否両論ありますが年末には飲み歩く人も増える（かもしれない）ので少しは上向くでしょうか。逆にその状況でも業績が回復しなかったり、コロナの第6波が来ると相当ヤバい（月並みな表現ですが・・・）ですね。
保有株をどうするか
残念ながら？現在私は100株保有しています。子供も100株保有しているので合計200株ですね。
コロナ前に購入しているので含み損たっぷりです。そもそもの単価が安いので被害は最小限ですが気分のいいものではありませんね。今までは食事券があったので保有していましたが、今後割引券に改悪されるとなると保有しているうまみが全くありません。損切りして他の成長株に振り分けるか、株価が回復もしくは優待が食事券に戻るのを期待して保有し続けるかですが・・・。
現状を考えるとこのまま保有し続けても回復するのに相当時間を要するのではないかと思います。2022年度6月期の業績が急回復すれば可能性はありますが、可能性としては低そうですしね。そう考えると50,000円だとしても米国株式に換えるほうがよっぽどお金を生み出してくれそうです。もしくはずっと買い時を狙っているエディオン株の購入の足しにしてもいいですね。（もうちょっと下がってくれればエディオン買うのですが）
ただ私の口座は損益通算で損切りしてもよいのですが、子供の口座はこの損失を埋めるだけの利益（配当）がないのでちょっと考えどころです。
まとめ
今回飲食店はコロナの影響を受けたという不幸な面があるとしても、優待目的の株式保有のデメリットの部分がもろに出た形ですね。株主優待が改悪すればそれで持っていた株価が大崩れするという典型的な例です。しっかりと会社の業績を見ながら継続できるのか、欲を言えば拡張できるのか、それとも改悪や廃止の可能性があるのかは見極めないといけないですね。
それにしても改悪なのに拡張と言い切る経営陣に不信感たっぷりです。こんなのでごまかせると思ったのでしょうか・・・。議決権行使は全部反対で提出だ！
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